丹後ちりめんの出来るまで

このたびは 当社の 丹後ちりめんを作ってくださる
機屋(ハタヤ)さん,、丹菱(たんりょう)株式会社さんにおじゃましました。
丹後ちりめんのふるさと 丹後ちりめんのふるさと

日本三景「天の橋立」で有名な丹後地方は京都府の北 日本海側に位置し四季折々の自然が楽しめます。

ちりめんの里にふさわしく「羽衣伝説」のどの民話・日本の歴史上の貴重な遺産も数多く残る文化的な地方です。
三代目の 糸井宏輔 さんに
工場の中をご案内していただきます。


それでは早速
  ちりめん工場をのぞいてみましょう


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丹菱織物工場   各工程は写真をクリックすると拡大画像が見られます
糊付け作業 1.糊付け作業
ポリエステル原糸に糊(ポパール糊)を付ける作業です。
ポリエステル原糸に糊を付けていき、機械の中で糸を乾燥させながら上の紙管で巻け上げていきます。
ひと巻き2kgの糸を巻き終わるまで、6〜7時間程もかかってしまいます。
糊付けは一日一回です。
糊付けを終えた糸は次の工程に進みます。
撚糸作業 2.撚糸作業
糊の付いた糸を撚糸機で強い撚りをかける作業です。
ココで糸にかけた撚りが、丹後ちりめん独特のシボ(生地表面の凹凸)を作り上げます。
まず、撚りをかける前に2kgの巻き上げた糸を、350gずつに分けます。そしてその後、撚糸機にかけます。
1の作業でできた2色の糸はそれぞれ右撚りの糸と左撚りの糸へと、撚り上げられます。
糸量350gに対して、撚りあがるまでに22時間もかかります・・・
撚糸セット作業 3.撚糸セット作業
撚糸機で撚り上げた糸を真空セットする作業です。
かまの中を真空にしてから蒸気で一気に糸を蒸す作業です。
30分間程度蒸し続けます。
その後再び真空にすることによって、糸からすべての水分を取り除きます。
これによって撚りのかかった糸を安定させます。
織り作業(フライ織機) 4.織り作業   <フライ織機>
昔ながらのシャットルを飛ばして織る織機です。
当社の二越無地を織っていただいています。
セットし終えている撚糸(約350g)を織機に使うシャットルに巻き変えます。
(シャットル1本は小さいので、撚糸をあまり巻けません。350gのを14〜15本のシャットルに巻き変えます。
10000本以上のたて糸を張ります。
二越ちりめんの場合、その間を右撚りの糸を巻いたシャットルと左撚りの糸を巻いたシャットルを一往復ずつ、交互に飛ばします。(右、左撚りの糸が織られる感覚で、○○越と呼ばれます)
例、2本ずつ交互は二越、4本ずつ交互は四越など・・・
左右のシャットル各1本(計2本)を使って約70cm程しか織れません。
24mの丹後ちりめんを織ろうと思うと、シャットルが約34本必要になります。
フライ織機では1反(約24m仕上がり)
のに、7時間半程度要します。
織り作業(自動高速織機) 4.織り作業   <自動高速織機>
こちらは高速回転で織る機械です。
当社のサマーチリメンを織っていただいています。
横糸を高速回転するベルトがつかみ、織っていきます。
右からと左から同時に横糸が飛び出し、中央で折り返し戻っていきます。
こうすることで、生地の糸の張り具合が均等になります。
当社のサマーチリメンは四越なので、横糸が2往復ごとに、右撚り、左撚りが入れ替わります。
こちらの織機では、1反(約24m仕上がり)織るのに、約、3時間要します。
検査 5.検査
織機で織り上げた製品を検査場で検査する作業です。
検反された製品は岩滝か加工場へと進みます。

この作業をしないとC反ばかり出て売り物になりません。
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岩滝加工場
  
ポリエステルちりめん加工工程
   各工程は写真をクリックすると拡大画像が見られます
準備 準備

織りあがった生地を、大きく巻きなおしていきます。

(あんどん巻き)加工用語

1.糊抜きシボ上げ作業

織りの段階で糸に残っている糊や色粉を完全に除去し、予備シボ上げとなる作業です。
織りあがったままのちりめんは、糊が付いたままなので紙状?板状?という表現がしたくなるくらい、硬いものです。
この硬い生地をお湯につけて、糊を糸からはずすことで、シボが上がります。

2.ワッシャー作業


窯の中に製品を入れて、水の温度を上げながら左右に交互回転させます。
シボ立て、シボ安定加工です。
中間セット作業 3.中間セット作業

シボ上げした製品を熱風セットによるシボを固定する作業です。
減量作業 4.減量作業

アルカリ薬剤でのポリエステル浸食作用による減量加工(アルカリ減量)です。
仕上げセット 5.仕上げセット

最終仕上げでシボ高さや、生地巾を整える作業です。
検査 6.検査

最終検査で細かいチェックがココで検査されます。
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以上丹菱工場から岩滝加工場までのP下が出来るまでの大まかな工程です。

また、原糸からちりめん下晒しになるまで、約1ヶ月半〜2ヶ月は要します。




Q.P下のPって?

A.Pはプリントの略でプリント染、無地加工で生地の上から柄や色を付ける事からその下地の生地と言う事でP下と業界では言います。


Q.下晒しって?? 

A.上記の工程によって余分な糊などを取り除き生地の染色性、風合をよくし、寸法の安定を図って出来たちりめん白生地を下晒しと言います。

  また、プリント染、無地染加工に入る前のちりめん白生地をP下または下晒しと同じ意味で使います。
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